君の芸術を疑うな
私のヒーローに会いに行ってきた。
線路の走り方しか考えてなかった人生を変えてくれて、いろんな感情を教えてくれて、どんなに揺れても不安定になっても、必ず正面に回り込んできて「大丈夫」って言ってくれるような、強くて優しくて最高にかっこいい人たち。
いわゆる夢追い人と呼ばれるような人間は特に、誰かしら圧倒的なヒーローがいるんだろう。私のヒーローは自分が世界一だと言い切ってしまうかっこいい人たちだ。
こんなご時世でなかなか爆音と振動を全身で浴びられる機会もなかったけれど、やはり生の現場は最高だ。これでなくては。これがなくては。
彼らのライブを観ていると頭の中でたくさんの言葉が生まれて泳いでいく。今すぐメモ帳開いて記録したい!ってなるけどそれができないから、とにかく生まれる全ての感情と今この瞬間肌に触れる空気を記憶することに必死になる。
どれだけ調べたって勉強したって直に触れた経験には敵わない。こういうのが「刺激」なんだろうなと、何ヶ月も引きこもってみてようやくわかった。
いつの間にか全然余裕がなくなってること、自分じゃわかれないものね。ブッ刺されて、なんだか肩が軽くなった気がする。鍼灸か(?)
近頃あまり物販に行くこともなかったのだが、久しぶりに立ち寄って何の気なしに買ったロンTの袖には「DON'T DOUBT YOUR ART」と書いてあった。君の芸術を疑うな。予想外の力強い言葉に心臓がぎゅっとなる。
そうだね。それが1番大事だ。(ダメになりそうなときじゃなくても)
「何がどうだから好き」というところを超えて、「この人がやることやその生き様を見ていたい」って思えること、そういう存在になることに私は憧れている。かっこいいと思う。
他の人とは違っても、自分の美学は曲げずに生きたい。その信念が年月をかけて説得力を持ったとき、きっとそういう人間になれるんだろう。と、思っている。
何年経っても何度だってありがとうと言いたい。明日からまた私を歩いていくためのエネルギーを沢山もらった。マジでマキシムトマト。
電気を消して、眠るまでひとつひとつを思い出していく。寝て起きてまた朝が来たら、私はもっと私を信じていたい。
おやすみなさい。