これは負けではなくて
お久しぶりです。
長いこと消息を絶った状態だったこと、こういう活動をしている人間としてよくないのはわかっていたのですが、書こう書こうと思いながらも気が付いたらこんなに時間が経ってしまいました。
不義理はしたくないので、長くなりますが自分の整理も兼ねて丁寧に書いていきます。お付き合いいただける方がどれだけいるかわかりませんが、書きます。
まず、結論から。
8/28に下北沢ブレスさんで歌わせていただく予定ですが、こちらの出演をもって、恐らくは今までのような活動から身を引く、と、思います。(歯切れの悪さにも理由があります。ちゃんと書きます。)
長いぞ!(予告)
学生時代、あるバンドに憧れて、音楽がやりたくて、就職を利用して上京しました。
大森靖子さんも好きだったので、聖地巡礼のつもりで遊びにいった無力無善寺。結果的に2018年からここでピアノ弾き語りのライブ活動を始めました。しばらくするとありがたいことに他のライブハウスからもお誘いをいただくことができ、いろいろと出演させていただきましたが、1年ほど活動したところで人前に出ることが怖くなってしまい、活動を休止しました。
ライブ活動を休んでいる間も作曲は続けており、別名義でネットに投稿したりしていました。なんとなく、人前に立つことを避けている自分に罪悪感をもっていましたが、この間にコロナ禍に入ったことで引きこもりが合法になり、だいぶ気が楽になりました。
コロナも少し状況が見えてきて、気持ちの立て直しにも目処が立ってきたので、2021年の秋、PCを片手に再び無善寺のステージに帰りました。名前もライブのスタイルも変えていましたが、覚えてくださってる方がたくさんいて本当に嬉しかったです。
自分の足を引っ張るタイプの完璧主義ゆえにとにかく締め切りがないと何も出来ないので、ひたすら先の予定を入れて走り続けるようにしようと思い、そうしていました。
そんな日々の中、数ヶ月前に転機がありました。
仲の良い後輩が、ダメ元で受けていると言っていたある会社に見事就職を決めたという報告がありました。あまり詳しくは言えませんが、かなりの難関で、その子の好きな業界の最大手と言っていい会社でした。
素直にすごいな、よかったなと思うと同時に、私はこのままでいいのだろうか?自分にこれしかないと思い込ませているだけで、"今の自分"は目標を立てた"当時の自分"とは違うのではないか?一度深く考えてみるべきなのでは?という気持ちになりました。(そもそも、今勤めている会社を辞めたいという気持ちもずっとあったのでよりそう思ったのかもしれません。)
その後、自分の中の頑固さを極力取り払って、素直に今どう思っているのか?何をしたくて、何ができて、何が得意で、何が苦手か?たくさん考えました。
私が本来得意とするところは、昔から"1人で黙々と作業すること"でした。こういうブログ記事もそうだし、裁縫だったり、(一時期活動の一環でもやっていた)コラージュ作りだったり。
これもまた、最近たまたま職場の子へのお祝い品のデザインを任せてもらった際に気付いたことでした。自宅で構成を考え作業していたら8時間ぶっ通していたのですが、久しぶりに"時間を忘れる"感覚がありました。あまり自覚していなかっただけで、私はこういうのが"苦ではない"のではなく"好きで得意だったんだ"とわかりました。
と言っても主観的な思い込みだったら怖いので、久しぶりに母親に電話して、私の得意なことって何だと思う?と聞いてみたら「あんたは昔からいつも1人で黙々と何かしてたよね」と返ってきて、なんというか、答え合わせになりました。
‥となると、ライブ活動という"人前に出て瞬間的なパフォーマンスをする"というのは、本来その対極にあるわけで。(もちろん両方をこなせる人もいますが)
これに関しては当初から得意ではない自覚はあったのですが、それでもやはり憧れの気持ちと、今まで苦手なことでもやってるうちに割とどうにかなってきた経験から根性で乗り超えられるだろうと、見て見ぬふりというか、どうにかしてやろうと思っていた部分でした。
でも、結果的にこの活動においてはそうともいかなかった。
ライブ活動をしていて、いろいろな会場から出演のお声がけをいただけることはとってもとってもありがたくて嬉しいことでした。嬉しかったです。本当に感謝しています。
でも私はいつもどこか"怖い気持ち"が勝っていました。正しい緊張感であれば高揚感も伴ってきますが、なんとなく純粋なそれとはまた違う、恐怖心がずっとありました。
それは場数の少なさや慣れなさから来るものと思っていたし、乗り越えられるものだと信じていたのでずっと正面からぶつかり続けてきましたが、それによってすり減らす心が私には大きすぎました。
自分の意志で始めたことを中途半端にしたり逃げ出すことが大嫌いな私が、1年そこそこで休止したり名前を変えたりを繰り返してしまったのは、今思えばそういうことだったんだと思います。不得手ゆえに一度に使わなきゃいけないエネルギー量が多すぎて長持ちしない。すぐ電池切れになってしまうどころか自分を壊してしまう。
作ってきた作品ひとつひとつにも当然全力を注いできました。魂を込めてきました。けれどこう‥、ここに関しては正確な言葉にできる気がしないのであまりちゃんと言おうとも思わないのですが、なんかすごく複雑な感情をずっと抱えたままでした。作るほどそれがずっしりとのしかかるようで。なんていうんだろな‥。
自分なりにいろんな形を試して、どうにかうまく進める道がないか活路を探し続けてきたつもりでした。
音楽をしている人間は必ずしも全員が「売れたい」「仕事にしたい」と思っているわけではないし、生活の一部として、趣味としてやることもとても素敵なことです。
けれど私は、何だって本腰入れてやるならとことんやらなきゃ嫌だし、結果を出したい。フルパワーでやれないならもうやらない方がいいと思うタイプの人間なので、ここが線引きのときなのかもしれないな、と思いました。
望む結果を得られずとも、今まで必死にやってきたことは何も無駄ではないはず。月日を重ねれば環境も変わるし、経験によって自分の気持ちだって変わる。それも当たり前のことなのに‥。
でも、それでもどうしても「私は負けなのか?」と、そう思って足踏みしてしまいました。負けず嫌いが過ぎたただの厄介な気持ちです。わかってはいるのです。
これから挑戦してみたいなと思っていることは既にあって、しかしそこにその厄介な気持ちが棘のように刺さって苦しくて。
プライベートの繋がりの人には音楽活動のことは一切黙っているので、気持ちを吐き出せる場もなく。そんな中、初めて無善寺に遊びに行った頃からお世話になっている先輩に連絡して、話を聞いてもらいました。まとまりのない私の話をしっかり聞いてくれて、背中を押してもらえました。感謝しています。ここでかなり踏ん切りがつきました。
そんなこんなでひと月ほど前から、前々から興味があったAdobeの勉強を始めました(ちゃんとしたオンラインスクールに入りました)。動画編集やモーショングラフィックスのお仕事を目指しています。角度は違えど、音楽業界はもちろんのこと、自分の好きなあらゆる業界に食い込めるお仕事と思っているので(強欲)、また道は繋がると信じて頑張っています。
学校自体は半年で卒業する予定なので、まずはそこまで仕事以外の時間をゴリゴリに投じて、学と技術を積み上げていきます。そこに重心をおいて生活していくつもりです。
ということで、恐らくはだいぶ静かになると思うのですが、音楽も歌も好きな気持ちは変わらないですし、馴染みのハコにはまたちらほら顔を出すかもしれません、というか出したいなという気持ちはあります。そういう意味で、やめます!とは言い切りません。
もっとラフに自然に音楽を楽しめるようになりたいです。生活の一部というかね。私の性格じゃあ今はとにかく気持ちの余裕がなさすぎる。笑
このキッツい性格は、これからのフェーズで活かしていくとして。
長くなりましたが、こういった経緯でこの決断に至りました。なんだかよくわからない奴だったと思います。自分でもそう思うし。たくさんの人に支えてもらえたおかげで続けて来れたし、貴重な経験ができたし、いろんな気持ちも知れました。
だから、これをここまで読んでくれる人がどれだけいるかわからないけど、私なりに全てを話すことがひとつの感謝の形になると思い、ここに残しました。
当たり前にライブはいつも全力でしたが、8/28は特に、いろいろと噛み締めた全力で挑む気持ちです。
告知ツイートの際にも書きましたが、8/28に出演させていただく下北沢ブレスさんは、前名義の活動時にもオファーをくださり、出させていただいた会場です。とても綺麗で、ご飯も美味しいハコです(すぐ飯の話をすな)。巡り巡ってまたご縁ができたことがとても嬉しいです。
しっかり準備して、整えて、良いライブをしたいなと思っています!(当たり前!)
昼間のライブになりますが、お時間ある方は是非、お待ちしております。
そしてなんとなんと、この日のライブは配信もありますので、物理的に難しい方は配信でもウェルカムです!
🏖LIVE🏖
— Ui (@hanezu_u) 2022年8月3日
2022/8/28(日)
下北沢BREATH【free as a bird】
Open 11:35 / Start 12:05
¥2500+1Drink
❣️ツイキャス配信あります❣️
配信チケット ¥2500https://t.co/79Zso6SvtS
1. ハナグルミ
2. こねる
3. Princess.
4. Ui (13:50 - 14:20) 👈🏻🔥
5. 山茶花
6. バッキングのbub
どうぞよろしくお願いします!
何にも負けたくないし、もっと強くなりたいです。もっと私をがんばりたい。
よし。
ではまた!